女性活躍へ中小企業支援 県がアドバイザー養成講座
女性が活躍できる職場づくりを目指す中小企業を支援しようと、愛媛県は2日、「県女性活躍推進アドバイザー(ひめリットアドバイザー)」養成講座を松山市で開き、経営支援などの業務で企業と接する機会が多い県内の税理士や社会保険労務士ら33人がアドバイザーの役割を学んだ。
2016年4月施行の女性活躍推進法では、企業や自治体に女性登用の目標などを盛り込んだ行動計画の策定を義務付けたが、300人以下の中小企業は努力義務にとどまっている。県は、目標の自主設定などを目指す中小企業にひめリットアドバイザーを派遣し、取り組みをサポートする。
講師を務めた厚生労働省の女性活躍推進アドバイザーで社会保険労務士の脇本美緒さんは、就業を希望する女性が301万人いるとする15年の国の調査を紹介し「働きたい女性は潜在的に多い」と強調。「女性の登用計画をホームページで示せば採用活動で他社と差別化できる」などと企業に目標設定を働き掛けるポイントを助言した。